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4月6日佳き日。



満開の桜。

日野春に春が来たその実感。

鳥が鳴く。風が踊る。

お寺の桜も満開。

この世の春を全身で受け取る。

幸福。


というわけで11時。

とある業者さんと自宅で待ち合わせして、

とある箱物設置の下見と打合せ。

「おはようございます!初めまして!」

春満載なムードで元氣にご挨拶。

でその挨拶から2分で

古民家特有の問題にぶち当たり状況は膠着。


「…100ボルトじゃ全然足りないですね」

「なるほど…」

「…200ボルトはないとですね…」

「なるほど…」

「電気工事専門の業者さんと連絡とってみてですね…」

「そうですね!」

大家さんに連絡をとり教わった方に電話する。

電気工事の業者の方は

「ああああああぁぁあぁ現場行ってみねぇと分かんねぇなぁ」

「そうですよね!」

「すぐは行けないからなぁ」

「そりゃそうですよね!」

13時半だな」

「え今日ですか?」

「日野春駅に13時半」

「はい今日ですね?」

「はい。よろしく。」



しばし2人の間で沈黙が流れる。

電気工事の方は2時間弱で下見でここへ。


「……いやでもよかったですよ!自分も居れたら説明もできるし!」

「絶対そうですよねこれ私説明しきれないと思います」

「そうですねよかったよかった」

「ありがとうございます」

「いいですいいです」

「あの…お昼ご飯うちで食べませんか…?」

「いやそれは申し訳ないので」

「どっか外で食べてきてもらうとかそれこそ私も申し訳が!」

「えじゃあ甘えていいですか?」

「はい!豚肉の生姜焼きとかでいいですか?」

「ありがとうございますいただきます!」


というわけで、

ご自身も甲府に転勤で越してきたばかりのその方と

並んで縁側でお昼ご飯を食すことに。

9日間かけて奈良まで自転車で行った話とか聴いたりしながら

我が家の2階におそらくいるハクビシンの話とかしながら

食後に真菰茶を飲んでどら焼きはんぶんこする頃には

どう考えてもお互い仲良くなっていたのだった。


さて、電気工事の業者さん登場。


「あんたこここんな広いの一人で住むの?」

「ええまぁなんというかまぁとりあえずそうですね」

「ずっと住むの?」

「ええまぁとりあえずできるだけ長く…」

「怖くないの?」

「怖いです2個あるトイレの1つは内側から鍵がかかっています」

「あらあぁあ」

「…で、すみませんいかがでしょうか…」

「見積もり出たらさそしたら連絡すっから」

「はい、お願いします!」

「まぁ10万は超える。」

「え」

10万は超える。連絡すっから。」


颯爽と去っていく電気工事業者さん。


沈黙が流れる。


「えっと、あれですよねそうしたらですね、

 その金額によってはまた設置するかどうかとかもまたありますよね」

「…そうですね…」

「はい!連絡お待ちしてますので!」

「…はい…」

「お昼美味しかったですご馳走さまでした!」

「…はい…」

「すみません!失礼いたします!」


こちらを明らかに気遣いながら帰っていく業者さん。



脱力してどっどどどどぉと疲れを感じて

そのまま縁側そばのハンモックへなだれ込み、

そのままうとうと眠る。

「クロネコヤマトですークール便ですー」

の声でガバリと起きて、

もう靴下のままヤマトの人のところへ。

なんだか分かったから高揚が止まらない。


「ありがとうございますーーーー✨」


美味しい美味しい美味しい いとう農園 さんの苺 を受け取る。

嬉しくなってさっそく

【むすひの学校】のみゆきさんに電話して車に乗り込む。

ここはフリースクールの中でもちょっと変わったところ。

そしてまだ2回目だけど大好きな懐かしい人達ばっかりで

「ただいまーーーーーー!」

ってな氣分になっちゃうむすひの学校。

玄関入る前にうっかり出くわした子どもたちに苺の1/3を献上し中へ。


みんながめちゃめちゃ喜んでくれて嬉しい。

この苺がもってるキラキラを受け取ってもらえて嬉しい!

この人達に食べてほしかったんだー!


あぁ、愛おしい人たち。


素敵な場所。


ここにも真菰さんが育ちます。

めいっぱい氣持ち佳い場所で。

優しい風と光が溢れる棚田で、

真菰さんが。嬉しい。

最後にとびっきりのディジュリドゥの響きを身体に受け取り

身体の芯がほのかに蕩けてしまい、

すっかり満たされた氣持ちで進む、夕暮れの桜咲く帰路。


帰宅して今日の業者さん達の件を思い出し

一瞬切なくなった想いをかき消すようにまずはポテチを開ける。

お土産にいっぱいぷりぷりなぷくぷくな椎茸さんをいただいたので

天ぷらにしていただく。

美味。



そうして淡路島の佐伯真有美、ことオニちゃんからシェアされてた

4月15日のライブの音源を聴く夜。


【晴れたら空に豆まいて】@代官山

オニバンド、という生まれたてのバンドメンバーとして出演します。


リトリート「いのちについて」案内人の飯泉一洋氏が和太鼓。

彼の和太鼓の響きは尋常でないです。

とてつもなく優しい尊厳の響き。

彼の握るバチも

彼に叩かれる和太鼓も

彼の音が響くあの場所も

遠く近く全てが包み込まれてしまうことでしょう。



オニちゃんはもう、言うまでもなく

唄そのものが子宮です。

生きることに

もっと丁寧に誠実にそして本能的になっていいはずじゃん!

って彼女はその歌声でこの世の中に叫び続ける。

母性と書いてチャーミングともエキセントリックとも読む。

彼女の歌声とどこまでも無邪気な魂に惚れ込んでおります。



私は役者市子嶋しのぶとして、

「鬼の役」をいたします。

きっと踊ったり喋ったり踊ったりうろうろしたり

でもふと座ってたりやっぱり喋ったり

してる感じになりそうですが、

メンバーの方々がそもそも

まずご一緒させていただけるのが

嬉しくて申し訳なくて恐れ多くてなのでもう

めいっぱい演らせていただきます!!!



オニちゃんの声と出逢って

音の持つ魔法と改めて出逢えて


こんな時代に

きっとまたたまらない一期一会の奇跡が起こる。


そういう夜を代官山で。

よかったらぜひご一緒してくださいませ。


さぁ。ポテチを食べて

七尾旅人さんもちょっと聴いて、

今夜は眠るとしようか。


あ、おばあちゃん、玄関は開いてたけど昼寝中でした。

そしてまだトイレの鍵は開きません。



業者さんに頼めばよかったやんか私!!!!!

そういえば!!!!!!!!!!!!!!!!

お昼ごちそうした後のお茶タイムにでも!!!

どら焼き半分こして大きい方渡してる場合じゃなかった!!





さて、明日は駅まで初めて歩いてそれからTOKYO

炎の日帰り。

入れ歯は果たして一緒に帰ってこれるのか

それともお預かり単身入院なのか。


いいんですけどね。8から10まで座禅断食ですから。

入れ歯なくても実は割と大丈夫なんですがね。

いやだめだ!


受け取りに行くだけでいくらかかるんじゃい!!!!!



10万は超える。」


電気工事業者の声がこだまする。おやすみなさい。


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