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4月7日佳き日。

朝から羊さんヤギさんの丘へと逢いに行く。

お世話というよりも逢瀬だ。完全に。

ってか完全に一方的にファンだ。


カツキさん(羊のお父さん) ハジメさん(ヤギのお父さん)

にいとう農園さんの苺をお裾分けして

ほくほくしながら帰宅。して。


そそくさと東京行きの支度を整える。

降って湧いたTOKYO行きのスケジュールに

メリッと打合せの予定をねじ込んだ本日。

特急あずさに乗るんだからと

食べかけのフラのポテトチップや

もう開いてるミレー

大事に食べてるピープルツリーのチョコ

とかいそいそリュックに詰める。


詰めてる間に。


乗り遅れる。




完全におやつ支度遅刻をかまし

次の出発はきっちり55分後という現実に打ちのめされるも

これにはなにか佳き意味があるのかもしれないよと呟きながら

待合せのガールズに詫びのメッセージを送る。


さて、乗り込む。

美味しいものをテーブルに並べて

ほくほくしてると、

前の席にやってきた男性が


「すみません、座席ちょっと倒していいですか?」


とめちゃめちゃソフト&ウィスパーな声でおっしゃる。

出逢いかもって一瞬よぎるほどに。


「あ、どうぞどうぞどうぞ。」


ちょっと倒れたトコロでテーブルの角度なんて変わらないものだよなぁ

なんて思いながら確かにちょっとだけ倒されていくのをにこにこ眺めていると、

駅員さんが声を掛ける。


「恐れ入りますこちら座席の指定券は…」

「あ、今急いで乗り込んだので、」

「はい、あ、まずマスクをしていただけますか?」

「………(おそらくマスクをしてっくぐもった声で)新宿…………。」

「そうしましたら新宿までですと◎◎◎円になります」


なんとなしにやりとりが聴こえてくる中

まぁ、私はのんきにしょっぱいの甘いのループに浸っていたのでした。


ひとしきり食欲を満たし

遠足欲も満たし

さてのんびり本でも読むか、

もしくはできるオンナ✨って感じで

パソコンでメールとか打ったりするかと

ニヤニヤしていたら聴こえてきたのです前の席から。


「お前じゃ、話にならねぇから、えれぇ奴出せよ。」





………え?…ここここんな特急あずさの中でクレーム電話?

私の中で緊張が走る。


「いいか、お前じゃ、……話に、………ならないから………

 えれぇヤツ!出せや!!!!」


テンション激しく3段階アップの念押し!!!!!!


「いぃいかぁあああ?

 お前じゃあぁあぁぁ

 話にぃいい

 ならねぇからぁあああああ

 えれぇえええええやつだせやぁあああああああ」


ねっとりと繰り返される同じ文言。


これは、怖い。

なんとなくもし私に言ってたらどうしようと思い、

だとしたらまじでやばいとぞっとして

「このままこの恐怖をかかえて行くのは無理だ

 まだ甲府にも着いてないのに!」


と思わず席を立ちトイレに行くふりで

まっすぐ前を見ているていで

ふと眼のはじっこで

彼を観ると




 缶チューハイに向かってそう言っていた。


しっかりその手に掴んだ

レモンのなにかっぽい缶チューハイに。

携帯ではなく。




 ……なるほどぉおおおおおおおおおおおおお。


ともあれ、トイレに実際行って

なんか自分を落ち着けて戻る。


その後はもうその人は小さな小さな声で呟くだけだったので

もう氣にしないことと決め、新宿までを過ごしたのでした。


おそるべし特急あずさ。



ともあれ、渋谷に着いて、

せっかくなのでハチ公前に佇んで

お待たせしまくったお二方と合流。


おしゃれなおしゃれなカフェで

おしゃれなランチを食べて

おしゃれなスイーツも食べながら


リニューアルするサイトの相談を進める。

ホントにセンス抜群の専門分野に関する変態性溢れる方々。

大好き。


喋って笑って入れ歯がずれて食べて飲んで打合せして、

たっぷり3時間楽しんで解散。

そのまま三軒茶屋に向かう。


「東さんー、次に入れ歯がこうなっちゃったらさぁ、

 もう近くでやってもらって大丈夫だからねー

 なんかある度に特急あずさじゃ狩人だよー」

「ホントです狩りまくりですよねー」


うら若い歯科衛生士の女子には分からないであろう会話をしながら

入れ歯を渡し、ジャッジを待つ。


今日すぐに直るのか

それとも…それとも…???


今日いろんなことがありすぎて忘れてたけど

そうだこれめっちゃ天下分け目だった。


「ちょっと待っててねー」

「はい」


…いけるのか?いけないのか?


「下でやってくるねー」

「はい!」


いけたぁあああああああああ!!!!!!!


心の中でクラッカーをパンパンに鳴らしながら待つこと20分。

できあがって眼の前に。


ありがとう神様。

お祝いに三軒茶屋でいろいろ買い込んで

そして特急あずさに再び乗り込む。


もちろんだけどあの人はいない。


今思うと、

駅員さんに「まずマスク」って言われたのいやだったのかもなって思った。

でも当人に言えないから缶チューハイに言ってたのかもな。

でも駅員さんもそれを言いなさいねってお達しがあるのかもしれないしな。



みんなみんな幸せになれ。


ちなみにタイトルの写真は一昨年の

ただただ真菰田んぼに立ってて機嫌がいいだけの私です。

懐かしい。

もうすぐ真菰の季節です。


あその前にライブだ。

どきどきだぜ。



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