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真菰が登場、日本の歴史文化あれこれ。

古事記、日本書紀、出雲風土記、万葉集などにも登場する真菰。

スサノオが日本の島国日本に最初に植えたのが、まさに「真菰」だったという文言が残っています。

【仏教にも出てきます】

お釈迦様が真菰で編んだむしろ(寝床)に病人を寝かせて治療されたという仏話があり、これが日本に伝わり、お盆に真菰で編んだ「盆ござ」や「盆舟」を奉げるようになったと云われております。

【古くから文献にて謳われていた効能】

中国の代表的な古書「本草綱目」には、真菰が肺・心臓・肝臓・脾臓・腎臓の五臓を利し、毒を消すとあり、日本の有名な薬学書「和漢薬」には婦人病に良いと記されています。

【有名な真菰神事】

出雲大社では、毎年6月1日に「凉殿祭(すずみどののまつり)」別名「真菰神事」が行わています。これは大国主大神が、夏服に衣替えして「出雲の森」で暑さを避けられていたという故事に因んだ神事です。参道に置かれた真菰の上を国造が大御幣と共に参進祈念する神事で、国造(神様)が踏まれた真菰を頂くと無病息災、田畑に撒くと五穀豊穣との信仰があり、氏子は競ってもらい受け、まずは神棚に祀ります。そして風呂に入れたりそのまま玄関などに飾ったり、田畑に撒くのです。

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